「吊るし雛」のシャドーボックス作品

 福谷真美画の「吊るし雛」のシャドーボックス作品です。反転した絵柄を背中合わせにして、貼り合わせて吊るし雛にしました。                                 吊るし雛が始まったのは、江戸時代だそうです。
その頃、特別裕福ではない一般のお家では、雛人形はとても高価なもので、なかなか手に入らないものだったそうです。しかし、生まれてきた子供の幸せを願う気持ちはみんな一緒です。そこで、お母さんやおばあちゃん、叔母さんから近所の人たちまで、みんなで少しずつ小さな人形をつくり、持ち寄って「つるし雛」が作られ始めたそうです。みんなの想いをいっぱい詰め込んで作られたのが「つるしびな」。赤ちゃんの大事なお守りとして、とても大切にされたそうです。
吊るし雛は、全体として「衣食住に困らないように」との願いを込めて飾られるものです。
ですから、細工物として作られる対象はさまざまで、それぞれに異なる意味や云われがあります。動物やお花、衣服、遊び道具や野菜など、本当にいろいろなものがあるそうです。

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